2020年8月31日更新
整形外科 横山 勝道
膝関節痛の自覚症状はある人は、100人中15〜20人といわれています。さらに60歳以上の3分の1以上の人が、変形性膝関節症を発症するとされています。
ひとたび膝痛が生じると、症状によっては不便・制限が生じ、日常生活を大きく左右します。そのため、原因を迅速・的確に診断し、それにあった治療をおこなうことが重要になります。
もっとも多い慢性膝疾患で、いわゆる「膝の老化」のこと。
診察:X線撮影(ローゼンバーグ撮影)をおこないます
手術:人工関節置換術、高位脛骨骨切り術
膝関節内の骨の一部が壊死する疾患。早期であれば自然治癒することもある。
診察:MRI撮影をおこないます
手術:人工関節置換術、高位脛骨骨切り術
変形性膝関節症の方の多くは、O脚に変形しています。
変形性膝関節症の方は、内側半月板損傷を合併していることがあります。比較的簡単にできる関節鏡手術で治療をおこなうと、症状が改善することがあります。
人工関節置換術にも種類があります。
変形性膝関節症は、膝の内側に生じることが多く、その内側を金属に置換するのがUKAです。通常の人工膝関節よりも小さいため、低侵襲で回復が早いのが特徴です。
脛骨を切ってO脚を矯正してX脚にし、痛みを取る方法です。手術後もスポーツ、重労働が可能となります。
Closed HTOとOpen HTOの方法があります。
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