70周年記念誌を編纂するにあたり、
操風会の掲げてきた理念を次世代につなげていきたいとの願いを込めて、
「理念の継承」をテーマに掲げました。
財団法人操風会は、戦後まもない昭和28年(1953年)高邁なる医療に対する志をもって設立されました。創設当初の思いが今でも脈々と継続していることを誇りに思っております。戦後社会の混乱の中、社会の変遷、疾病構造の変化、衛生状態の改善に応じ、我々の医療体制もその変化に対応すべく変わらなければなりませんでした。結核疾患の減少により結核治療病院は老人介護病院へ変換し、その後の時代をみこしてリハビリテーション専門病院へ転換していきました。
昭和58年(1953年)には倉田の地に整形外科医院を開設し、その後、脳神経外科を開設して脳・神経・運動器疾患の総合的専門病院として「岡山旭東病院」へ名称変更し、今日まで発展させてきました。
現在は、岡山旭東病院と岡山リハビリテーション病院との総合力で、オンリーワンの地域医療を担っております。また、医療と介護の切れ目のない地域包括事業として、サービス付き高齢者向け住宅も運営しております。我が法人は高い公益性の事業を目指す医療機関として、平成31年(2019年)公益財団法人に認められました。
今日までこの操風会を支えて下さったすべての皆様に感謝を込め、当財団の礎となる理念を、次世代へ継承してくことを願っております。
これからも、地域の皆さまの温かい声援を力に、職員一同、「地域に愛され、信頼される病院、施設」を目指し、たゆまぬ努力を続けていく所存です。今後とも、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。
公益財団法人 操風会 理事長 土井 基之