乳がんとは?

乳がんは、がんのなかでも日本女性がかかる割合(罹患率)が第1位であり、増加の一途をたどっています。生涯のうちに乳がんになる女性の割合は9人に1人といわれています。(2018年時点)しかし、早期に発見し適切な治療をおこなえば、良好な経過が期待できます。

乳がんになりやすい人

一般的に、以下の項目に当てはまる人がなりやすいといわれています
  • 40歳以上
  • 初潮が早く(11歳以下)、閉経が遅い(55歳以上)
  • 閉経後に肥満になった
  • 初産が30歳以上
  • 出産経験がない
  • 乳腺疾患(乳腺症など)になったことがある
  • 乳がんになったことがある
  • 家族(祖母、母、姉妹などの血縁関係)に乳がんや卵巣がんになった人がいる

参考:一般社団法人日本乳癌学会HP 患者さんのための乳癌診療ガイドライン

マンモグラフィ検査について

マンモグラフィ検査は、超早期のがんのサインを発見することができるため、有効性のある検査といわれています。
撮影は左右2回ずつ、全部で4回おこないます。撮影時、乳房を上下からと斜めからそれぞれ圧迫します。

乳房を圧迫する理由

  • 乳房を動かないように固定させる
  • 乳房全体を広げることで、被ばくの量が低減する
  • 乳房を均一な厚さにすることで、乳腺組織の重なりを分離し、乳房全体が観察できる

検査時の痛み

検査時、乳房に痛みを伴うことがありますが、実際に圧迫している時間は数秒という短い時間なので、できるだけ力を抜いていただくようにお願いします。

月経の時期によって乳房が硬くなったり、痛みを感じたりします。検査を受けるのにベストなタイミングは、月経開始1週間後ぐらいです。

当院では、女性診療放射線技師が検査を担当します。
痛みが強い場合には、遠慮なく担当技師にお伝えください。 

マンモグラフィ検査時の注意点

  • 制汗スプレーなどが胸や脇などに付着している場合は、検査前に拭き取ってください
  • 眼鏡やネックレスを外してください
  • 髪の毛が長い場合は髪をまとめたり、帽子をかぶっていただきます
  • 検査時は検査着の前を広げていただくか、場合によっては上半身裸になっていただきます

当院で検査を受けられない方

・ペースメーカー、V-Pシャントを植え込んでいる方
・豊胸手術歴のある方
・妊娠中や授乳中の方

乳房の構成

乳房内の乳腺の量(乳腺と脂肪の割合)には個人差があり、乳腺の少ないものから順に、①脂肪性、②乳腺散在、③不均一高濃度、④極めて高濃度と4つのタイプに分類されます。

乳房の構成

正常な乳腺も、乳がんでみられるしこりや小さな石灰化などと同様に白く写ります。

③、④のように乳腺の多い乳房ではしこりや石灰化が、見つけにくいことがあります。そこで、③、④の方は、検査の精度を高めるために超音波検査との併用をお勧めします。

石灰化とは

マンモグラフィ検査では石灰化という言葉が使われます。石灰化自体は乳がんではありませんが、がんによってできる場合があるため、乳房内の石灰化の有無も確認します。

石灰化には良性のものと悪性のものがあり、半分以上は明らかに良性と判断できます。良性と判断できない場合、石灰化の形状や分布をみて悪性か識別していきます。

乳がん検診について

推奨年齢:症状の無い40歳以上の女性
推奨受診間隔:2年に1度
検診で「異常あり」という結果が出た場合は、他院にて精密検査を受けていただきます。

  • 40歳以上の方は、お住まいの各市町村検診や会社の健康診断などの際に利用できる制度もございます。
  • また、当院健康センターに直接お申し込みすることも可能です。
  • 忘れずに乳がん検診をご受診ください。

コース・ご予約

乳がん検診
5,500円(税込)
女性放射線技師が検査を行います。

検査の流れ

2023年4月以降マンモグラフィ検査のみ(乳房視触診がなくなります)

一部市町村健診には対応。お電話にてお申込みください。

検査可能曜日

 
9:00~11:30
14:00~15:30×××××

平日に実施