当院の脳ドックは、脳・神経の専門医による高精度な総合的脳診断です
現代社会は、日々のストレス、精神的なプレッシャーなども加わり、脳にかかる負担は計りしれないものになっています。
日本人の死因として、がん、心疾患、肺疾患に次いで多いのが脳卒中(脳血管疾患)です。手足の麻痺や 言語障害など、後遺症が残る場合が最も多い脳の病気は、本人だけでなく家族にも体力、精神的な負担を与えます。
発病してから治療するよりも、予防することが大切です。脳障害の早期発見・早期治療のために脳ドックが役立つことを願っています。
MR検査とは?
MR検査は、強力な磁石と電波を使う検査で、病変を多角度から診断できます。脳の断面画像を得るMRIと脳血管の立体画像を得るMRAの2種類があります。
検査はわずか20分程度で痛みを伴うことはありません。
検査中は工事現場にいるような大きな音がします。困ったことがあれば、検査中はオペレーターとマイクを通していつでも会話できるので安心です。
精度を高める関連検査
血液検査
動脈硬化の指標となるコレステロール値や血糖値のほか、貧血、肝機能、腎機能の検査も同時におこなっています。
頸動脈超音波検査
超音波を用いて、首の血管(頸動脈)の壁の厚さを測定し、動脈硬化の有無を調べます。
動脈硬化検査
両足首と両腕の血圧を同時に測ることにより、わずか5分程度で動脈の壁の硬さを調べる検査です。
尿検査
糖尿病の指標である尿糖の有無を検査しているほか、腎・尿路系の指標となる尿タンパクや尿潜血の検査もおこなっています。
心電図検査
脳内出血や脳梗塞と関係の深い高血圧症による心室拡大、脳梗塞(脳塞栓)と関係の深い心房細動などがないか調べます。
認知機能スクリーニング検査
タブレットを使って10個の設問に対し、画面をタッチしながら回答していく検査で、認知症の早期発見や、時分では気づきにくい脳機能の低下を調べます。
発見される病変
脳ドックでは、表立った症状のない(無症候性)脳病変が見つかることがあります。
健診で異常が発見された場合、当院の外来ですぐに受診することができます。
脳梗塞(のうこうそく)
脳の血管がつまる病気で「脳血栓(のうけっせん)」と「脳塞栓(のうそくせん)」の2種類があります。
脳血栓は、動脈硬化で狭くなった脳動脈が徐々にふさがって血管が詰まります。
脳塞栓は、心臓や頚部にできた血の塊、血栓が脳動脈に流れ込んで血管が詰まります。
脳出血(のうしゅっけつ)
脳の中で血管が破れて、出血をおこします。原因としては高血圧からくる細動脈効果が最も多く、他に脳の動脈・静脈の奇形などが引き金になっておこります。
脳腫瘍(のうしゅよう)
脂肪腫・血管腫・髄膜腫など悪性のものや良性なものなど様々な腫瘍があります。
脳動脈瘤(のうどうみゃくりゅう)
脳動脈にできた瘤(こぶ)のことです。
存在するだけでは無症状ですが、破裂すると、くも膜下出血を引きおこします。
頭部に衝撃的な痛み、吐き気、嘔吐、意識障害などが現れます。
脳ドックでは、破裂前の未破裂脳動脈瘤が見つかることがあります。
狭窄(きょうさく)や閉塞(へいそく) (首や頭の中の血管)
脳に血液を送る頚動脈(首のところにある動脈)や、脳の底の部分の血管が細くなったり(狭窄)、詰まっている(閉塞)ことがあります。これは脳梗塞の原因になります。
脳萎縮(のういしゅく)
加齢と共に脳は次第にやせていきますが、年齢相応以上の萎縮が認められる場合があります。
コース
あたまの健康チェック®を基本検査に含み、充実した内容に変わりました。
約2~3時間
・脳梗塞などの脳の病気が気になる方
・脳疾患が気になる方や、血縁に脳卒中の人がいる方
・脳ドックを受診したことがない方や定期的に受診したい方
脳血管障害や脳腫瘍を早期に発見し早期治療へつなげるために、ご要望の多い脳の検査を実施します。
人間ドックやがんドックとの同時受診にもおすすめです。
約2時間
・人間ドックやがんドックといっしょに脳も調べたい方
・昨年の脳ドックで複合検査を受診された方
・人間ドックやがんドックで血液検査を受診された方
・脳梗塞などの脳の病気が気になる方
・脳疾患が気になる方や、血縁に脳卒中の人がいる方
検査可能曜日
月 | 火 | 水 | 木 | 金 |
---|---|---|---|---|
〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
祝日を除く |
脳ドック
当日受診の流れ
最短の時間で受診いただけますよう、ご案内いたします。
検査項目
検査名 | 検査項目 | |
---|---|---|
問診・診察 | 自覚症状、病歴、家族歴、生活習慣、視診、触診等 | |
生理学的検査 | 血圧測定 | |
心電図検査 | ||
血圧脈波検査(ABI/CAVI検査) | ||
超音波検査 | 頚動脈超音波検査 | |
MR検査 (3.0テスラ) |
頭部MRI検査、頭部MR血管検査、頚部MR血管検査 | |
認知機能検査 |
CQtest® |
|
レントゲン | 胸部レントゲン検査 | |
血 液 検 査 |
血液一般 | 赤血球数、白血球数、血色素量(ヘモグロビン)、ヘマトクリット値、血小板数、MCV、MCH、MCHC |
脂質 | 中性脂肪、HDL-コレステロール、LDL-コレステロール | |
総コレステロール、non-HDLコレステロール | ||
代謝機能 | 空腹時血糖、ヘモグロビンA1c(HbA1c) | |
尿酸(UA) | ||
肝機能 | AST(GOT)、ALT(GPT)、γ-GTP、アルカリフォスファターゼ(ALP) | |
総蛋白(TP)、アルブミン、総ビリルビン、A/G比 | ||
炎症 | CRP | |
腎機能 | 尿素窒素、クレアチニン、eGFR | |
尿検査 | 尿蛋白、尿糖、尿潜血、ウロビリノーゲン、ケトン体、比重 | |
尿沈渣(医師が必要と判断した場合のみ) |
脳mini検診
当日受診の流れ
検査項目
検査名 | 検査項目 |
---|---|
問診・診察 | 自覚症状、病歴、家族歴、生活習慣、視診、触診等 |
生理学的検査 | 血圧測定 |
超音波検査 | 頚動脈超音波検査 |
MR検査 (3.0テスラ) |
頭部MRI検査、頭部MR血管検査、頚部MR血管検査 |
オプション検査
その他の追加検査をご希望の方は、ドックオプション検査一覧をご覧ください。