診療概要

循環器科では心臓と血管の病気を扱います。
現在は生活習慣病およびその結果としての動脈硬化による病気が増加しており、特にこれらの疾患の診療に力を入れています。

循環器に関係する症状

胸痛、胸部圧迫感、背部痛
動悸、息切れ、呼吸困難
意識消失
足のむくみ

治療している主な病気

・狭心症、心筋梗塞
・心不全
・弁膜症
・心筋症
・不整脈
・高血圧症

特徴・特色・活動状況

冠動脈CTを検査の中心にしています

狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患(冠動脈の動脈硬化によって起こる病気)が疑われる患者さまには冠動脈CTを最初におこなっています。
冠動脈CTは外来でカテーテル検査に匹敵する画像が得られる、画期的な装置です。CTで冠動脈に異常がなければ、99%の確率で冠動脈造影をおこなっても異常はありませんので、カテーテル検査を受ける必要がありません。また、冠動脈CTは冠動脈の狭窄(内腔)だけでなく壁の情報も得られる、つまり冠動脈に動脈硬化があるかないかがわかるという大きい利点を持っています(カテーテル検査では得られない情報です)。
したがって、症状はないが高血圧・高脂血症・糖尿病などのリスク・ファクターがある患者さまが、冠動脈に動脈硬化があるかどうかが簡単にわかるようになりました。実際、症状はないが高血圧・高脂血症・糖尿病などの危険因子のある患者さま415人に冠動脈CTをおこなったところ、71%に冠動脈プラーク(動脈硬化)を検出しています。特に、糖尿病患者さまでは91%に冠動脈プラークを認め、33%が有意狭窄でカテーテル治療が必要でした。また、脳梗塞の患者さまも動脈硬化のリスクは高く、300人に冠動脈CTをおこなったところ、75%に冠動脈プラーク(動脈硬化)を検出しています。したがって、高血圧・高脂血症・糖尿病などで治療されている方、また脳梗塞の既往歴のある方は、冠動脈CTで冠動脈に動脈硬化があるかないか検査されることをお勧めします。

活動写真

冠動脈CTにより心筋梗塞を予防することが可能になりました

 急性心筋梗塞の70%は狭心症の先行なく、突然起こります。しかも、いったん急性心筋梗塞を発症すると50%は病院に着くまでに亡くなります。最近、急性心筋梗塞を起こす冠動脈狭窄は大部分が比較的軽い狭窄であることがわかってきました。
 現在では冠動脈CTにより急性心筋梗塞の原因となる病変(不安定プラーク)を同定できるようになりました。つまり、将来、急性心筋梗塞を発症する患者さまを同定できるようになったのです。
 今後は、無症状で動脈硬化の初期の段階にある患者さまを同定し、強力な内科的治療をおこなうことにより狭心症や心筋梗塞の発症を予防することに重点が置かれるようになると考えられます。この症状のない動脈硬化を検出する方法として、冠動脈CTは画期的な検査法といえます。


1.冠動脈の全体像


2.矢印の部分が狭くなっている(狭窄)のがわかります


3.断面図ではコレステロールが大量に蓄積して、高度の狭窄をおこしているのがよくわかります

医師紹介

noimg写真
原岡 佳代
はらおか かよ
職名 主任医長
専門領域 循環器一般
研究 不整脈
大学卒業年 平成3年
主な資格 循環器専門医
主な所属学会 日本循環器学会
日本心エコー図学会
日本心電図学会 日本内科学会
コメント しあわせは自分で決める

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