OKAYAMA KYOKUTO HOSPITAL
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院長のひとりごと

岡山旭東病院のホームページに訪問くださりありがとうございます。

院長のひとりごとは、毎週月曜日に発信いたします。

ゴルフのご縁

2019年9月17日発刊 | NO.605

私がゴルフを始めたのは、脳神経外科の専門医試験をパスした年(1973年)に遡る。
当時は、『脳神経外科専門医試験を合格したらゴルフをしてもよい』との不文律があった。今は亡き松本圭蔵先生(徳島大学名誉教授 脳神経外科)が専門医試験合格のお祝いにと、岡山国際ゴルフ倶楽部に連れていって頂いたのが最初であった。
もともと私の父(健男)もゴルフが大好きで、桃の里のゴルフ場を父と兄弟で一緒に回ったこともあり、今も懐かしく思い出す。その後、35歳の時に香川県立中央病院に赴任して、前任者の上田伸先生から、付き合いもあるからゴルフも嗜んだ方がよいとの言葉で、病院の先生方と年に数回のゴルフを楽しんだ。
香川県立中央病院時代のゴルフは忙中閑ありでいい思い出となっている。1987年に岡山に帰って、岡山旭東病院の経営に携わるようになってからは時間もなく、ゴルフから離れ、100が切れないままに現在を迎えている。最近は、月に一度程誘ってくださる友人やご縁をいただく方々と一緒にラウンドしている。
最近、日本で3番目のプロゴルファーとして、有名な「宮本留吉」氏の回顧録を読んだ。小学生5年生でキャディーになり、やがてプロゴルファーとなって日本から初めて海外遠征し、球聖ボビー・ジョーンズとエキシビジョン・マッチで5ドルを賭けて破ったとある。
宮本氏は、「その試合を行った1932年3月23日は私の生涯における最も輝かしい思い出の日である」と書いている。日本でのゴルフも創成期で、戦争を挟んでの苦難の歴史があったことを知ることができた。ゴルフレッスンの神様ハービィー・ペニックのレッド・ブックの中に「日本人と言えば、昔、何人かでチームを組んでやってきたよ、トミー宮本はまだ生きているかな」とゆう一文があった。多くの先人のおかげで、プロゴルファーは社会的地位を確立し、多くのファンを楽しませてくれている。
宮本留吉氏のゴルフ一筋とはいかないが、下手は下手なりに楽しいゴルフをしたい。せめて100を切ってみたい。


参考
宮本留吉(1984)『ゴルフ一筋―宮本留吉回顧録』 ベースボール・マガジン社.

しぐさ

2019年9月9日発刊 | NO.604

「しぐさ」とは普段何気なくしている行動で、無意識のうちにその人の性格や人柄が、知らずしらずに写しだされるものである。
2002年9月1日に、パッチ・アダムスを岡山に招聘して講演会を開催した。パッチのメッセージは「愛情のこもった笑顔やユーモアで患者様や人に接すること、スピリチュアルな対応の大切さ」であった。それを記念して、「おかやまあかいはな道化教室」を、パッチの講演会のステージマネジャーを務めて下さった塚原茂幸氏(現在清泉女学院短期大学幼児教育科准教授)を案内人として、17年間にわたって道化教室を開催してくださった。数々のワークショップを通じて、笑顔とユーモア・コミュニケーションの大切さを学んできた。
塚原さんによると「人と人の関係性を円滑にするサプリのようなものです。ユーモアによって人生が劇的に変化することはありません。しかし、ユーモアが身近に存在することで、乗り越えられる困難もたくさんあるはずです。」これは、下記の参考図書からの引用である。歩き方や握手、挨拶などの仕草からもその人の人柄や性格までも感じることができる。心が変われば、自然と「仕草」も変わっていくと思う。私たちは他との関係性の中に生きている。学び、進化して生きていきたい。


参考
①塚原成幸『ユーモア コミュニケーション ハンドブック』中外印刷.
②DR.パッチ・アダムス:
パッチ・アダムス(Patch Adams, 1945年5月28日 - ) アメリカ合衆国の医師。
クラウンドクター。本名はハンター・キャンベル・アダムス(Hunter Campbell Adams)という。 ワシントンD.C.の生まれ。
トム・シャドヤック監督で、ロビン・ウィリアムズの主演による映画『パッチ・アダムス トゥルー・ストーリー』の実在のモデルである。ホスピタルクラウン、クリニクラウン(臨床道化師)を始めた人。
現在も世界中でクラウニング活動の実践や、更なる普及に向けて講演活動をしている。日本にも講演会の為に何度か来日している。 「パッチ・アダムス」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』。2019年9月9日 (月) 14:51 UTC、URL: https://ja.wikipedia.org

医師事務作業補助者とは何か

2019年9月2日発刊 | NO.603

病院で働く職種の中でも『医師事務作業補助者』を医療関係者以外の人で知っている人は少ない。医師、看護師、薬剤師、放射線技師、臨床検査技師、管理栄養士、リハビリテーションに関わるPT・OT・STなどは、多くの人に知られるようになってきた。事務職も今やその役割は多岐にわたっているが、『事務を執っている人』程度の認識ではないかと思う。しかし、病院も一般企業と変わりなく、企業としての経営が非常に大切となり、護送船団方式から自己責任の時代に突入している。従ってノンテクニカルスキルを持った経営幹部が必要となってきている。
働き方改革も例外ではないが、医師については5年の猶予をおいて法制化される方向である。医師の仕事は外来診療、入院治療、手術だけでなく、患者家族へのインフォームドコンセント、診療記録・診断書・他院への紹介状・生命保険や賠償保険等の書類作成、医療の質向上へ向けたカンファレンスや研究、学会発表、論文作成等、診療だけの業務では済まない。日本の医療は、病院医師の長時間労働によって支えられてきたと言っても過言ではない。その、医師の業務の中で代行できる部分を「医師事務作業補助者」が代行し、医師の業務を軽減させ、患者さんが快適に診療を受ける環境を改善してきている。
2019年8月31日に日本医師事務作業補助研究会 第5回岡山地方会(当院近藤祐加が岡山支部長を務める)が、倉敷中央病院付属予防医療プラザで開催された。約120名の医師事務作業補助者が集って研修を受けた。講演は久保田巧氏(NPO法人日本医師事務作業補助研究会顧問)による「医師事務作業補助者をマネジメントする~その仕組みとは~」で、「業務範囲・書類作成・代行入力・教育・NCD」に分かれてのグループディスカッションが企画された。人材育成の内容も進化し、この数年間で、全国大会や各地の研究会などが全国で展開されている。
医師事務作業補助者の具体的な仕事の内容は、医師の外来診察では、患者さんの訴えや医師の指示などを電子カルテに代行して打ち込み、診療を円滑に進めている。他にも、医師の指示の下に、診断書やサマリー等の下書きや代行記載をする、病棟回診に同行して医師の評価をカルテ記載するなど、医師の働き方の改善に貢献している。同時に、医療が多職種連携によって成り立っていることから、多職種との連携にも医師事務作業補助者への期待は高まっている。名称については『臨床支援士』などが取りざたされている。NPO法人日本医師事務作業補助研究会(理事長矢口智子氏)の質を高めて、社会的認知を得られるよう、今後の活躍に期待したい。

図書館と本の楽しみ

2019年8月26日発刊 | NO.602

本を捨てるのが惜しいので、本棚に書籍がたまってくる。しかし、いずれ処分しなければならないときが来る。したがって、今のうちから整理して読んで頂けそうな小説、歴史書・偉人伝などは、病院の患者様ライブラリーに寄贈している。その他の多くの本や雑誌類はまとめて、リサイクル店で紙資源として提供している。
本を読むことで、自分のできないことや体験していないことを知ることができる。偉人の伝記を読んで生き方を学ぶことができ、子どものみならず、老人にも刺激となる。超高齢社会にあって老人であっても、本を読むことによって、脳の活性化を促し、認知機能の老化をいささかでも遅らせることができる。
岡山旭東病院の「患者様ライブラリー」は、多くの患者さんに喜んで頂いている。担当の司書が本の整理や展示に工夫を凝らしている。勿論、病院の学術図書も開設している。
また、読書好きの仲間が10人ほど集って、同じ課題の本を読書し、お茶を飲んで感想を述べあう読書会を定期的に開いている。このような読書会がお薦めである。読み手によって受け止め方も違い、未知の分野の学びを深めることができる。
岡山県立図書館は全国的にも個人貸出本数が日本一(2019年)であり、誇らしく思う。岡山県には、各市町村に図書館があり、また新しく建築する計画もある。高梁市の図書館は、JR高梁駅に併設され、図書館内にはスターバックスも営業しており、学生さんや家族連れが多く集い利用されている。このような形式の図書館も地域のニーズに合っている。
その地域に住む幸せの環境整備に、図書館が整っていることが条件の一つとの報告がある。図書館のあり方も、電子図書の導入など、AI時代を反映して、変わっていくものと思うが、今後も住民の幸せを願っての図書館は街の中心的な役割を担っていくものと思う。

思い邪(よこしま)なし

2019年8月19日発刊 | NO.601

北康利著による「思い邪なし 京セラ創業者 稲盛和夫伝」を読ませて頂いた。 稲盛和夫氏は1932年鹿児島市生まれ。1959年に京セラを創業し、1984年第二電電を設立、2010年に日本航空(JAL)の会長に就任、JALの再建を成し遂げた経営者である。

中小企業の経営者に経営塾(稲盛塾)の塾長として、経営哲学を伝えて若手経営士の育成に心血を注ぐ。また、1984年には私財を投じて、稲盛財団を設立し、国際賞「京都賞」を創設、人類社会の進歩発展に功績のあった方々を顕彰している。

その経営哲学の柱は、「思い邪なし」だと思う。中小企業の経営でも、中小病院の経営でも、経営判断をするとき「思い邪なし」を実践できれば「天」が助けてくれる。山田方谷の「義を明らかにして、その利を図らず」と同じ方向ではないかと思う。

時代が変わっても、AI時代になっても、心の持ち方がいかに大切かを学ぶ事ができる。


参考文献
北 康利(2019)『思い邪なし 京セラ創業者稲盛和夫』 毎日新聞出版.

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